福島県は8月29、30日、東京のJR新橋駅前で同県産の日本酒をPRするイベント「ふくしまの酒まつり」を開いた。県内52の酒蔵が約150の銘柄を持ち寄り販売。特設会場で仕事帰りのビジネスマンらが味わった。初日のオープニングイベントには内堀雅雄知事が参加し、「実際に福島に来て、地元の食とともに味わってほしい」と呼び掛けた。
内堀知事は「作り手の愛情がこもった酒を存分に味わってほしい。秋は温泉、紅葉が楽しめる季節。福島に来て、疲れた心と体を癒やしてほしい」とアピール。また、前日発生した九州北部豪雨に触れ、イベントの収益金を全て被災地に寄付する意向を述べ、会場から大きな拍手を浴びた。
福島県の日本酒は全国新酒鑑評会で金賞受賞数が7年連続日本一になるなど、味の良さに定評がある。
「県内の蔵元が受賞のための研究会を開いており、それが影響しているのでは」と同県観光局県産品振興戦略課の担当者。
福島県の酒まつりは10月26、27日にもJR福島駅前で初開催される。
鏡開きをする内堀知事(中央)ら関係者